「野外博物館」構想が描く 特別名勝の新未来予想図

NEW!! 2025年4月25日(金)販売開始!

新書Ⅱ エコツーリズムは奥入瀬観光を変えうるか

(2025年4月発行)

保護区ながら観光地であり、観光地でありながらも保護区である奥入瀬。自然を学ぶ旅=エコツーリズムこそ、この地にふさわしい観光スタイルです。本書は「奥入瀬観光はこれからどこを目指すのか」という主題のもと、エコツーリズムという理念をベースとした野外博物館構想をビジョンとして提案、その実現化のためにはどうしたらよいかについて思考した「バイパス開通後の奥入瀬」の未来予想図です。歩くだけ・流し見するだけの観光地から、「観る」を味わう野外博物館を目指すための新書シリーズ第二弾!

 

新書版:320ページ

 

フィールドミュージアム新書Ⅱ

魅力の《本質》を解き明かす、新感覚ガイド第2弾!

  • 在庫あり
  • お届け日数:3~5日

第一章 エコツーリズムってなんですか?

 エコツーリズムとは「学びの旅」/日本におけるエコツーリズムの流れ/自然を学ぶ旅行への期待感/奥入瀬観光の現状/奥入瀬におけるエコツーリズムの現状

 

第二章 奥入瀬にふさわしい観光のかたち

留意するべきは入込客数よりも滞在数・再訪回数/保護区であることを生かした観光地/現状を肯定するのか、新たなビジョンを持つのか/新たなブランド構築のために必要なのは「迎える側の意思」/野外博物館としての奥入瀬が見据えるべき層/奥入瀬を訪れた人は、みんな自然愛好家になって戻ってくる

 

第三章 ビジョンとしての奥入瀬野外博物館構想

「奥入瀬は野外博物館」という考え方を周知、定着させること/「自然を観る」というスタンスが優先されるということ/車道をネイチャートレイルとして認識すること/ランブリング・スタイルへの転換

 

第四章 野外博物館の「収蔵品」を管理する

奥入瀬の自然を知るための基礎資料の少なさ/収蔵品管理―どこに・なにが・どれくらいあるのか/ミニマムな自然観光資源リサーチと記録の重要性/リサーチの方法—どんなことを、どんなふうに記録するのか/知見の共有とデータのツール化—なぜ書籍形態なのか

 

第五章 野外博物館と位置づけるための環境整備

エントランスゲート設置の必要性/自然解説ボードの増設とメンテナンス /歩道橋(木道)の付け替えによる問題/トイレ不足の問題/石ケ戸休憩所の利用スタイルの改変/外来種対策とペットの持ち込み/入域制限の導入が将来的に検討されること/安全管理体制をより充実させること—奥入瀬落枝事故について/低公害型バスの導入とフィールドミュージアム・バス構想

 

第六章 自然観光資源の毀損および盗奪について考える

採取(盗奪)・ゴミ・釣り/「苔テーブル事件」とは何だったのか/「なぜ奥入瀬では山菜やきのこを採ったらダメなんですか?」/野外博物館入館者(公園利用者)の事前講習システムの導入

 

第七章 ミュージアムセンターの必要性

奥入瀬が「野外博物館」であることを知らしめるエントランス施設/野外「博物館」であると同時に野外「美術館」でもあるということ